Intra-muros’s diary

はじまりは饗宴から

遠隔授業協奏曲(1)

 コロナ禍で延期されていた大学授業も、もうこれ以上は引き延ばせないとの大方の判断で5月20日から始まることとなった。

 今がその準備期間なのだが、今年は例年と大きく異なり、対面授業は無しですべてが遠隔リモート授業あるいはそれもどきとなる。

 本学はマイクロソフトのTeamsという会議用ソフトを使うことを、それを授業に使うことを決めた。ややこしいだろうな、この使い方で老人たちは苦労すると思っていたのだが、その前にそもそも大学の教務システムポータルサイトとかいうやつの使い勝手がとんとわからなくなってしまった。マニュアルどおりに授業課題を指定して添付するわが授業のシラバス・ファイルもアップしたぞ、それとこれだけでは学生に伝わらないと解説にあるから授業連絡でアップした旨も100字だったか200字だったか、これもきちんと踏まえたぞ、しかし本日複数の学生から電話あるいはラインで問い合わせがきた、彼らが言うには添付資料が教務サイトでは見当たりません、と。どうなっとるんだ、こういうITもどきのシステムに弱いと自分に先入観があるものだから、どこかで自分の間違いではないかとひどく自分を疑うのだが、いや添付ファイルはちゃんと載せている、それと別件で、つまり別のFYSの授業準備を補佐してくれるTeamsの中のチームの投稿を覗いていたら、掲載資料がAndroidではそもそも写らない、ということが書いてあったことを思い出す。脈絡がないが、辻褄もなにもないが、IT技術とか自分のまわりのものはせいぜいこの程度のものなのだ、つまり「こんなこともいとも簡単に機械が仕上げてくれる」とかなんとか言っておきながら、見せたい共有したい文書類、資料類が使っているスマホが違うと、iPhone, Androidの違いだけでうまくどうも受け取れないようなのだ、おかしい、こんなことで何で時間を喰わなくてはならないのか、おかしい、こんなことでなぜ人間の方が振り回されなければならないのだろう、おかしい、だから機械と付き合うときは徹底的に遊びごごろ、遊び感覚で立ちのぞむのがよいのだろう、こんなことで焦るのは馬鹿げている、だめなら何がつまづきのもとか学生と話し合いながら、それこそ毎日をどうしたものかと試行錯誤で過ごしていくことそのもののなかに、ともに愉しみを見つけていけるようにこちらも振る舞うのがよかろう。

★今日の疑問その一、教務システムポータルサイトでは講義・授業資料が全員に行き渡らない、なぜだ!